【トルコ軍のクーデター(coup d’État)について】
トルコ軍のクーデター(coup d’État)を支持しません。これは現代社会、民主主義やトルコ国民に対する裏切り行為です。トルコの現政権は、国民の多数によって、合法的な選挙で選ばれたわけです。
トルコ軍の一部によって行われたクーデターは、文字通りに、非合法的な武力行使によって政権を奪おうとすることであり、許されないです。
ただ、今現在、トルコ社会が直面している別の問題がより重要で、より批判されるべきです。
現在、トルコ政府、警察や一般人の一部によって、トルコの軍人に対する行為(一般人がみんなの目の前で軍人を殴ったり、殺したり、名誉を傷つけたりする等)はより重大な問題で、トルコ社会やトルコ軍のイメージをトルコ国内だけでなく、全世界で悪化させようとします。偉大なトルコ軍のイメージはなくなるんじゃないのか。そこまで考える力もありませんか。
偉大なオスマン帝国やトルコが長い間生き残ったのも、立派なトルコ軍のおかげであり、感謝されるべきです。
二日前にクーデターを起こした軍人も罪があったとしても、今みたいに、みんなの前で殴ったり、殺したりするような権利をトルコの一般人や警察も与えられていません。
トルコの現大統領―レジェップ・タイイップ・エルドアンもそのような権利を与えられていません。トルコは現代的な国であり、憲法もあり、裁判所もあります。
トルコの裁判所がクーデター軍に対して判決をした方がいいじゃないか。なぜ、一般人をストリートに呼び出し、兄弟同士の殴り合いをはかるのか。これにより、トルコ国民が本当に勝利するのか。私は疑問を持ちます。
エルドアン大統領が本当なリーダーであれば、一日も早く軍人を開放すべきです。クーデターを起こした軍人の多くはトップの数人に洗脳されただけです。
彼らは、少なくてもエルドアン大統領みたいに、トルコを愛していて、トルコのために自分たちを犠牲にしてもよいと思っている人たちです。
トルコ軍に対する失礼な行為は許されません。このような行為を起こした一般人も逮捕されるべきです。みんな軍を尊敬しなければなりません。エルドアン大統領にも「強いトルコ軍のイメージを取り戻す義務」があります。
トルコをイスラム教のルールで管理すべきではありません。政教分離が大切です。今は21世紀です。トルコ国民も宗教が好きな人は自由に信仰すればよいのです。
ただ、政治と宗教を分けて考えないかぎり、トルコには未来はありません。
アリベイ・マムマドフ